着物帯の買取相場が知りたい
高い帯の見分け方が知りたい
着物帯の高く売るコツが知りたい
そんな方におすすめの内容となっています。
日本の貴重な伝統文化の一つである着物は「心で装うもの」と言われ日本人の中に重んじられてきました。流行に左右されることなく様々な種類もあり、華やかなものから落ち着いたものまで幅広く楽しめるものです。
しかしながら、着物は洋服のように誰でも簡単にさっと着れるものではなく、着付けをしてもらい、髪の毛も結ってもらう必要があることから買い揃えても着る人、着ない人が分かれて来るものです。
そのため成人式で買った着物などは一度来ただけで結局買取に出す人が非常に多いのではないでしょうか?
今回は、そんな着物の中でも帯の買取について詳しく紹介していきますので、最後までお読みになり是非お役立てください。
着物帯の買取相場
今回は、以下4つの帯の買取相場を紹介します。ここで紹介する帯の買取相場は目安としてお考えください。
- 袋帯
- 丸帯
- 名古屋帯
- 半幅帯
着物の買取価格が決まるポイントは帯の種類だけではなく、保存状態や色々な条件が重なり合い決まるものです。お手元の帯の買取価格を詳しく知りたい場合は、評判がいい着物買取業者に査定してもらいましょう。
それでは各帯の特徴を踏まえつつ、買取価格を紹介していきますので、参考にしてみてください。
袋帯の特徴と買取相場
一般的に使われる帯の中で、最も格上であるのが袋帯です。袋状に織られた帯、または2枚に織り縫い合わせた帯で袋帯には、2種類あります。
お祝い用の袋帯は、唐織、佐賀錦、錦織などの金や銀の糸を使った豪華な帯で、主に礼装、略礼装とフォーマルに使われるもので結婚式や披露宴の場面での帯として使われます。
もう一方のおしゃれ用の袋帯は、金や銀の糸は使わず、個性的な柄模様の帯で、モダンなデザインの訪問着や格の低い江戸小紋などのカジュアルな場面での着物帯として使われます。
袋帯の買取相場は、ノーブランドですと5,000〜20,000円前後とされています。
作家物やメーカーものの場合は、20,000〜200,000円にまで跳ね上がります。
丸帯の特徴と買取相場
帯の中で別格のカテゴリーに含まれ、袋帯より格上であり芸術性の高いのが丸帯です。
江戸時代から使われていた歴史ある帯であり、幅68センチ前後、長さ4.5メートル前後で芯が入っています。
特徴は、表と裏地のどちらにも同じ模様が入るのでとても豪華ですが、重みがあるため丸帯を軽量化された帯が袋帯です。
現在では一般的には使用することは少なく、舞妓の衣装、白無垢や打掛などの婚礼衣装の特定の場面での着物帯として使われます。
丸帯の買取相場は、ノーブランドですと2,000〜10,000円前後とされています。
作家物やメーカーものの場合は、10,000〜100,000円にまで跳ね上がります。
名古屋帯の特徴と買取相場
袋帯の次に格が高いのが名古屋帯です。
結ぶのが難しい袋帯を簡単に結べるように簡略化された普段使い用の帯で名古屋帯にも、2種類あります。名古屋帯は、3.6メートル前後で、袋帯より50センチほど短いのが一般的です。
九寸名古屋帯は、九寸の幅に裁ってから八寸幅に仕上げた帯で、金や銀の糸を用いて豪華で格調高い柄のものは、セミフォーマルな場面での付け下げや華やかな小紋の着物帯として使われます。
もう一つの八寸名古屋帯は、八寸=30センチの幅で織られている帯でカジュアルなお出かけの着物帯として使われます。
葬儀や通夜、法事などの喪服の場面での帯も名古屋帯が一般的です。
名古屋帯の買取相場は、ノーブランドですと3,000〜15,000円とされています。
作家物やメーカーものの場合は、15,000〜150,000円にまで跳ね上がります。
半幅帯の特徴と買取相場
半幅帯とは、名古屋帯の帯の幅を半分にした帯のことです。
袋状か筒状になっているのを半分に折るため、幅は通常の帯30センチの半分である15センチ前後、長さは3.6メートル前後です。
くつろぎ着や家庭着として使う時に最適となる帯で小紋などの場面での着物帯として使われます。
また浴衣の着物帯としても使うこともできます。
半幅帯の買取相場は、ノーブランドですと1,000〜5,000円とされています。
作家物やメーカーものの場合は、10,000〜80,000円にまで跳ね上がります。
着物帯の買取相場まとめ
袋帯、丸帯、名古屋帯、半幅帯の買取相場を紹介しました。繰り返しになりますが、ここで紹介している買取相場はあくまでも目安と捉えてください。
実際の買取価格が知りたい方は、着物買取業者に査定依頼してみましょう。当サイトがおすすめしている着物買取業者はバイセルです。
ノーブランド
帯の種類 | 買取相場 |
---|---|
袋帯 | 5,000〜20,000円前後 |
丸帯 | 2,000〜10,000円前後 |
名古屋帯 | 3,000〜15,000円 |
半幅帯 | 1,000〜5,000円 |
作家物やメーカーもの
帯の種類 | 買取相場 |
---|---|
袋帯 | 20,000〜200,000円 |
丸帯 | 20,000〜100,000円 |
名古屋帯 | 15,000〜150,000円 |
半幅帯 | 10,000〜80,000円 |
訪問着や留袖などの着物の買取相場が知りたい方は、下記の記事もチェックしてみてください。
高い帯の見分け方
帯には長さはありますが、着物のようにサイズがないため着物のように減額されるような条件はありません。帯の買取で最も人気が高いのは袋帯です。
その理由は、成人式、結婚式など着る場面は多いながらも新品で買うと価格が高くなるので帯だけは中古を買う人という人の需要も多いことが挙げられます。
高く買い取ってもらうための条件としては、まず保存状態が良い帯です。
また素材が正絹の帯、作家物、メーカー品、伝統工芸品、証紙がついている着物帯も高く買い取ってもらえます。帯を高く売るためのコツは、シミやカビ、または折りシワが出来る前に早く売ってしまうことです。
またシミやカビは、自分ではシミ抜きしないようにしてください。素人が、手を加えることで生地を傷めてしまうとそれだけで価値が下がってしまいます。
有名産地、作家物、メーカー品であれば証紙があれば査定額が高くなります。
- 証紙
- 作家物
- メーカー品
- 正絹
それぞれのポイントを詳しく紹介していきます。
証紙
証紙とは、着物がどんなものであるのか、産地がどこであるのか、着物の品質や価値を表す重要な証明書となるものです。
詳細は公表されていませんが、幅や長さ、本数、模様などかなり厳しいとされる16項目の検査基準をクリアした着物にだけ与えられる登録商標です。
着物の端についている一見してただのシールのようなものですが、これがあることによって着物の買取価格に大きく関わり、高く売れることもあるため非常に重要なものです。
例え高い着物であっても証紙があるか、ないかでは2倍〜5倍ほど査定額に影響が出ると言われています。
基本的には高級品な着物に付けられています。お手元にあるならば、買取の際に必ず一緒に出しましょう。
作家物
作家物の着物は、中古であっても需要も高く、着物査定士も目を輝かせるほど価値があるお着物です。
特に北村武資のように、人間国宝に認定されている作家だと古いものであっても100万円以上の高値の査定額がつくこともあります。
メーカー品
老舗メーカーの帯は、中古であってもその価値は非常に高く評価され、特に170年以上の歴史を持つ川島織物などは、人気が高く高価な査定額がつくこともあります。
正絹
正絹とは絹だけで織った織物のことです。
とても豪華で美しく価値があるのですが、管理が難しいです。
桐箪笥に収納したり、定期的に風に当てないとカビが出てきてしまうデリケートさが正絹の生地の特徴でもあります。
売れない帯について
虫食いだらけの帯、シミだらけの帯は、度合いによっては買取不可になります。買い取ってもらえたとしても10分の1ほどの査定額となるでしょう。
そして意外に思われるかもしれませんが、葬儀や通夜、法事などに使う帯、黒喪帯も買取不可と言われるところが多いです。理由としては、需要がないことが挙げられます。
同じく需要がないことが理由として、子供用の兵児帯や男性用の角帯も買取不可と言われるところが多いです。
しかし、他の物も合わせてまとめて持っていき、セットでなら買い取ってくれる業者も珍しくありません。
帯を売る方法
帯を売る方法としては、ネットオークションに出品し自分で売る、リサイクルショップに査定してもらい売る、そして着物買取業者に査定してもらい売るなどの方法があります。
- ネットオークション
- リサイクルショップ
- 着物買取業者
いずれにしてもメリットとデメリットがありますので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
ネットオークション
ネットオークションでは、着物や帯、和装小物など様々なものが売買されています。
実際売れるかはさておき、メリットとしては、自分自身で売りたい最低価格を設定することが可能になります。
流れとしては、まずネットオークションサイトに登録する手続きからはじまります。
その後写真撮影や商品説明、必要事項を入力し、入札してくれる人が現れたら売買成立となります。
入金方法や発送方法なども自分自身で決めることもできますが、お互いで話し合うことが一般的です。
デメリットとしては、登録から出品までの手間がかかること、そして落札してくれる人がいなければ、売れ残ってしまうことです。
ネットオークションは、多くの人が売買するので常に更新されています。そのため売れ残ってしまうと自分の出品した商品ページがどんどん古くなっていきます。せっかく苦労して出品しても見てもらえる機会が減ってしまうのです。
リサイクルショップ
リサイクルショップでも、着物や帯、和装小物などが買取に持ち込まれています。
メリットとしては、もし近所にあれば持ち込むだけで査定してその金額に納得が行くのであれば買い取って貰えばそれで売ることが可能であり、かなり手軽です。
デメリットとしては、お店の従業員が調べた相場価格やお店の事情でつけられた査定額になるため、買取価格が安くなる可能性が高いことです。
理由は、リサイクルショップには、着物や帯の専門知識を持つ査定士がいないことが多いためです。こうなると自分でも気づかないうちに損をしてしまうことがあるのが、リサイクルショップでの買取の特徴です。
着物買取業者
着物買取業者では、経験や豊富な専門知識を持った着物査定士がいます。
そのためしっかり着物を見て評価し、査定額を付けてくれます。着物の専門家であるために納得できるまで話を聞けることもメリットです。
持ち込みもできますし、事情があり持ち込むのが困難な場合は、出張買取をしてくれる業者や配送も出来るので大変便利です。
何社かに見積もってもらい、最も高値で買い取ってくれる業者に売るのが良いでしょう。
ザ・ゴールド、バイセル、着物10、買取プレミアム、福ちゃんなどの買取実績豊富な業者が存在します。おすすめの着物買取業者が気になる方は、下記の記事をチェックしてみてください。
気になる買取価格ですが、まとめて何点で何万円という事例が多く、一点の帯がいくらとまでは書かれていませんので気になるものがあれば電話で問い合わせてみるのが良いでしょう。
- まとめて買取査定に出す
まとめ
今回は、着物でも特に帯の買取について詳しく紹介しました。帯の買取相場の目安は以下のように紹介しましたね。
ノーブランド
帯の種類 | 買取相場 |
---|---|
袋帯 | 5,000〜20,000円前後 |
丸帯 | 2,000〜10,000円前後 |
名古屋帯 | 3,000〜15,000円 |
半幅帯 | 1,000〜5,000円 |
作家物やメーカーもの
帯の種類 | 買取相場 |
---|---|
袋帯 | 20,000〜200,000円 |
丸帯 | 20,000〜100,000円 |
名古屋帯 | 15,000〜150,000円 |
半幅帯 | 10,000〜80,000円 |
袋帯、正絹、作家物、メーカー品、伝統工芸品、証紙があるなどが、高値がつくポイントであることはお話しした通りです。
しかし、帯にどれだけの価値があるのか一般人には、相場以外のことは、実際わからないことも多いです。
手軽に持ち込めるリサイクルショップに買い取ってもらうのももちろん方法の一つですが、せっかくならば、その着物帯の価値を理解して買取してもらいたいものです。
専門の着物買取業社の査定士にお願いすることが、やはり一番安心で高価買取も期待できます。
今回は以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございました。